アーティスト
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大洲城、臥龍山荘、盤泉荘、旧平田邸。大洲の歴史や文化を今に伝える4つの場所を舞台に、国内外のアーティストがこのまちに在し、それぞれの「場」と向き合いながら作品を制作・展示します。

歴史的な建築や、そこに流れる時間、土地に暮らす人々との出会い。アーティストは大洲で過ごすなかで、場所から得た気づきや記憶、土地との関係性を作品へと映し出していきます。
ある場所では光が空間を満たし、ある場所では静けさの中に気配が立ち現れ、またある場所では人や文化が交わる瞬間に立ち会い、さらにある場所では作品が生まれていく過程そのものに触れることができます。

ダンガミ ユウシ

團上祐志/Dangami Yushi

蜜蝋や木蝋、伊予砥石など、自然素材を介して、人と自然のつながりを探る。大洲・新谷藩加藤家の歴史を受け継ぎながら、土地の記憶や自然との関係を見つめ、新たな表現を生み出しています。
また、大洲新谷藩主・加藤家の後裔として、大洲市内で歴史的邸宅「團上邸麗楓館(Dangami House)」の運営にも携わり、地域の歴史・文化資源の継承と活用に取り組んでます。

経歴

2019 武蔵野美術大学 油絵学科 油絵専攻 卒業

近年の展示歴

2026 世界の語り手 小さきものの崇高(東京・神宮前)
2026 The conduit of life 生の流路(東京・南青山)
2025 The double garden 二つの庭(東京・銀座)
2025 Nature heals itself(東京・日本橋)

主な活動・受賞歴

・Young Creators Award 2016–17 準グランプリ・審査員特別賞
・第78回 東光展 入選・入賞・新人賞(東京都美術館)
・第10回 東光小品展 入選・入賞(東京都美術館)

× 臥龍山荘/Garyu Sanso

肱川を望む高台に佇む臥龍山荘は、木蝋貿易で財を成した河内寅次郎が十年の構想と三年八月の歳月を注いで営んだ、数寄屋建築の粋である。桂離宮の趣を偲ばせる意匠は、日本の茶の湯文化を守らんとする志の表れ。臥龍院・清吹の間には四季を彫り込んだ欄間、崖に浮かぶ不老庵の船底天井には肱川の月影が揺れる。庭の石垣に埋め込まれた石臼は月に見立てられ、静かな遊び心が今も息づいている。

住所

愛媛県大洲市大洲411-2

営業時間

9:00~17:00 (札止16:30)

定休日

年中無休

入場料

大人550円、中学生以下220円
■2施設入館券(臥龍山荘・大洲城もしくは臥龍山荘・盤泉荘):大人880円、 中学生以下330円
■3施設入館券(臥龍山荘・大洲城・盤泉荘):大人1100円、 中学生以下440円

カン リーション

康力升/Kang Li Sheng

紙繊維と光から、素材の内に宿る温度と美を引き出す。紙繊維による彫刻を表現言語とし、素材・光・知覚の関係を探求するアーティスト。楮(こうぞ)繊維を起点に、流し込みや滲み、幾何単位の重なりを通して、構造性と詩性を併せ持つ有機的なかたちを生み出し、光が紙繊維のあいだを行き交うことで、素材に内在する温度や繊細な美を照らし出しています。
9月から大洲に滞在し、かつて「大洲和紙」として知られていた天神産紙とともに、和紙と光による作品を共同制作しました。
sponsor:國藝會

経歴

2023 国立台南芸術大学 芸術研究科 繊維専攻 修士
2013 華梵大學 工業デザイン学科 学士

近年の展示歴

2026 Design Miami(韓国・ソウル)
2025 Maison & Objet(フランス・パリ)
2024–2025 Craft Trend Fair(韓国・ソウル)
2022 Free Soul . Sculpture Exhibition(台湾・台北)
2022 Simple Kaffa 天空興波《浮島》(台湾・台北)

主な活動・受賞歴

2025 TCA台湾工芸賞 創作賞 工芸デザイン 入選

× 大洲城/Ozu Castle

肱川のほとりに聳える大洲城は、1331年に宇都宮豊房が築いた城である。明治の廃城令に天守を失うも、平成十六年、市民の募金によって木造で甦った。富山の宮大工の技が結集した四層四階の威容は、木造復元として日本最有数の規模を誇る。江戸期より残る台所櫓・高欄櫓は今も重要文化財として城を守り、天守に立てば、かつて城主が眺めた肱川と城下の景色が、そのまま瞳に映る。

住所

愛媛県大洲市大洲903

営業時間

9:00~17:00 (札止16:30)

定休日

年中無休

入場料

大人550円、中学生以下220円
■2施設入館券(臥龍山荘・大洲城もしくは臥龍山荘・盤泉荘):大人880円、 中学生以下330円
■3施設入館券(臥龍山荘・大洲城・盤泉荘):大人1100円、 中学生以下440円

チャン ボージェー

張博傑/Chang Po Chieh

2018年に真真鑲嵌玻璃研究所( zhēnzhēn Stainded glass lab)を設立して以来、ガラスアーティストとして活動しています。灯器制作や創作実験を通じて、伝統的なステンドグラス技法と現代表現を融合させ、「ゆっくり」「⼤切に」「創造する」といった現代に失われつつある美意識を作品に込めています。
sponsor:國藝會

経歴

2016 国立台北芸術大学 新メディア 修士
2012 実践大学 建築学科 学士

近年の展示歴

2026 「内光」(台湾・台北)
2025 OZU ARTS and CRAFTS+TAIWAN(日本・愛媛)
2025 「Stained Connection 鑲嵌關係」(台湾・台北)
2025 tavon_kyoto(日本・京都)

主な活動・受賞歴

2024 Taiwan Design BEST 100 選出
2023 台湾工芸創作賞 入選
2021 台湾金点設計賞 受賞
2021 富山ガラス美術館 富山国際現代美術展 銀賞

× 盤泉荘/Bansenso

肱川を望む高台に建つ盤泉荘は、比国貿易で財を成した松井傳三郎・國五郎兄弟が、大正十五年に故郷へ遺した別邸である。廊下には南洋材イピールの一枚板が二十枚連なり、鬼瓦のひとつひとつに國五郎の頭文字が刻まれる。二階のバルコニーには異国の風が偲ばれ、庭にはタヌキや亀など縁起物の置物がそっと隠れる。裏山の岩盤より水を導く横井戸が、盤泉荘という名の由来を今に伝えている。

住所

愛媛県大洲市柚木317番地

営業時間

9:00~17:00 (札止16:30)

定休日

年中無休

入場料

大人550円、中学生以下220円
■2施設入館券(臥龍山荘・大洲城もしくは臥龍山荘・盤泉荘):大人880円、 中学生以下330円
■3施設入館券(臥龍山荘・大洲城・盤泉荘):大人1100円、 中学生以下440円

ネシム コーエン

Nessim Cohen

キノコの菌糸体からつくるバイオデザインを通して、大洲の自然環境と、そこに暮らす人々との関係を見つめる。地域の庭師や石工とともに、菌糸体から生まれたオブジェを、少彦名神社の植物や土を用いた小さな庭へと変えていきます。
かつて呉服店として営まれていた、城下町の町家。歴史と暮らしの記憶が残るこの場所で、日常のなかでアートに触れ、地域と訪れる人々が文化を通して交わる場をつくります。

経歴

ソルボンヌ大学 哲学修士
Sciences Po Paris 政治理論修士

近年の展示歴

2025–2026 Fragrance of Grass dinners(東京、京都、ベルリン、ロンドン)
2026 Chinju no Mori(日本・東京)
2026 Acoustics of Seeds(台湾・台北)
2026 The Archivist(日本・京都)
2025 (In)Quietudes(フランス・パリ)

主な活動・受賞歴

2025–2026 NHK World "New Japonism" 出演
2025 慶應義塾大学大学院 KMD 登壇
2020–現在 Maastricht Academy of Architecture 客員講師

旧平田邸

大洲城下町に佇む旧平田邸は、明治の世より続く木造町家である。永く空き家であった軒先に、台湾・台北のギャラリー「一嶼 ISland」が日本拠点を開いた。一嶼、すなわちひとつの島。人と人、人と地域、人と文化が出会い交わる場として、展示や滞在制作、地域との交流が育まれる。台湾と大洲、そして軽井沢を結ぶつながりの灯が、古い町家に静かに点る。

住所

愛媛県大洲市大洲143

営業時間

イベント期間中は9:00~18:00

定休日

イベント期間中は無休

入場料

無料

OZU ARTS and CRAFTS 2026